慢性肝炎、肝硬変
肝臓に炎症が起こり、肝細胞が壊れ続ける病気で、進行するにつれて肝がんを発生しやすくなります。
原因
原因の多くは肝炎ウイルスです。
我が国では肝硬変の原因の約50%がC型肝炎ウイルス、10%がB型肝炎ウイルスです。
アルコールの飲みすぎや肥満、糖尿病などで肝臓に脂肪がたまる脂肪肝炎も原因となります。
その他自己免疫性肝炎が原因となることもあります。
診断について
診断には血液検査が重要で、血液一般、AST ALTなどの肝機能検査、肝炎ウイルス検査、自己抗体の測定を行います。
また、超音波検査でも慢性肝炎か肝硬変か、現在の状態を判定することができます。
治療
治療はB型、C型肝炎ウイルスが原因の場合は抗ウイルス薬によってウイルスを排除したり増殖を抑えることができます。
また飲み薬や注射によってAST ALTの低下を促す肝庇護療法もあります。
脂肪性肝炎の場合は禁酒、食事や運動療法で体重を減らすことが最も重要ですが、改善が不十分の場合は薬物療法を行います。
日常生活での予防
日常生活で気をつけることですが、ウイルス性肝炎の方の場合は出来れば飲酒と喫煙は避けること、塩分の取りすぎに注意し栄養バランスの良い食事をとることが大切です。